保育園では、複数の人と関わりながら生活をします。コミュニケーションをとるための方法としていくつかありますが、1歳を過ぎる頃から言葉を使い始めます。初めは1音だったり、どこか欠けた言葉を使ったりしながら「相手に伝える」という目的で日々過ごす中でその能力を高めていきます。2歳は言語の爆発期と言われる程、沢山の言葉を覚えます。似ている言葉を言い間違えたり、名前を知らないものを既知のものに置き換えて言ってみたりします。それを修正しながら頭の中のデータを更新して、時には大人を驚かせる様な発言をしたり、どこで覚えてきたのかと思う様な事を言いますね。大人から見るととても面白い時期です。

   今、くず組の子ども達は大人に困ったことを伝えたりお願いをしたり、経験を簡単に話したりしています。友達同士では、相手を誘う、お願いや提案をする、中には交渉をする子もいて、仲間関係も進んできています。言語発達は個人差が大きいのでクラスの中でも様々ですが、大人がいつでも子どもに向かって言葉豊かに話すことが、子どもの言語発達を促すことになります。コロナ禍で保育士はもう数ヶ月マスク姿しか子どもに見せていません。その分他の感覚器官を使ってコミュニュケーションをとりますが、積極的に言葉を覚えるこの時期に、話をしている人の口元が見えないというのはやはり良いことではありません。コロナ禍から早く抜けでることを願うと共に、どうぞご家庭では色々な表情と言葉の表現を、良い刺激として子ども達にできるだけ沢山向けて頂きたく思います。