ヒトはなぜ “歩く”のか、という事を考えた事がありますか?

0歳児はぎ組は、今まさに“這う”事から“歩く”事へ移行する時期で、大きなテーマのひとつになっています。

  這う事を獲得した子どもは、とても自由になります。今まで声を出して大人を呼び、抱いてもらう事で移動していたところから、好きな時に好きな所へ行く事ができる様になるのです。それは子どもにとってどんなに世界が広く感じられる事でしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目的の場所まで行っては座って遊んだり、つかまり立ちをして違う景色を見てはまた這ったり。周りの物や人から沢山刺激を受けて過ごします。やがて行動範囲もそのスピードも増して、どんどん活動的になっていきます。 そうして数ヶ月かけてやっと手に入れた“這う”という移動手段を棄ててまで、子どもは“歩く”事を選ぶのです。

 

 

 

 

 

 

 

 初めは想像するにたやすい様に、おぼつかない足取りの数歩からです。移動手段としては自由とはあまりにも掛け離れています。それでも“歩く”事を選ぶのです。しかもとても誇らしげに‼︎ 周りの大人達も、初めて歩く事にはそれまでのどんな「初めて」よりも特別なものを感じているに違いないと思います。

 

 

  大昔、ヒトとして進化してくる過程で、2本の足で歩くということが有利だった為に、ヒトは歩く様になったのでしょう。 でも利便的な事以上の何かが“歩く”事にはあると、子ども達を見ていると感じます。