まだまだ暑い日が続きますが、だんだんと夏が終わる気配も感じられてきました。
夏が始まる前、私たちは保育の中で『夏だからできること』を考えます。
プールや水あそびもその例です。
暑い=水が気持ちいい!
庭の水まきを大人がしていると、その水の先を追いかける子どもの姿が見られます。
水まき虹が出たら、その日はとてもHAPPY!
くず組の子どもたちは、午前中、汗をかいた体をシャワーでさっぱりさせ、食事・睡眠に入ります。
ぬれた髪をくしでとかしてもらった時にみせる子どもたちの表情は、特別だと毎回思います。
暑さをしのぐことだけではなく、“夏だからこそ”の体験は、特別なことをしなくても自然からも当然もらっています。
給食のデザートでは、スイカやモモ。短い期間限定です。
初物に苦手な時期の子どもたち。だんだんとそのおいしさを感じ出したのに・・・ごめんなさい。今週からスイカはもうでなくなり、初物の梨に代わりました(^_^;)
庭では、セミの鳴き声・ぬけがらを発見し、バッタと出会い、アリの行列をしゃがみ歩きで追っていきます。
にわか雨や雷も子どもたちが天気の変化をはっきりと感じとれる現象です。
冷たい風がふいてきて・・・暗くなってきた・・・ゴロゴロと音が聞こえてくる。
「ドーン!」(何!)急にどしゃぶりの雨。
部屋に雨が入らないように、急いで窓を閉める大人たち。
その窓ガラスに打ち付ける雨としずくを、不思議そうに見る子どもたち。
雨がやんで、窓を開けると、涼しい風が入ってくる時もあれば、ム~ンとした空気が入ってきたり。
家庭でも、プールや海水浴、お祭り、花火、虫取り、キャンプ、アイスクリームを食べるなど、夏だからすることをする機会があると思います。
毎年毎年、夏には他の季節とはちがった、体も気持ちも強く感じる『恒例』の体験があるように思います。
小さな子どもたちは、秋には忘れてしまうでしょう。でもこれからもずっと、夏の「恒例の体験」は園でも家庭でも毎年繰り返されて、子どもたちの中に残ります。だから私たち親や大人たちは、自分たちが体験したことを自分の子どもにもしたいと思うのでしょうか。
こんな体験ができる夏はとても短いです。
冬にコートを着て園に来る期間よりも、半袖で汗をかく期間は何と短いことか。
だからこそ、恒例でも夏の体験は貴重なのだと感じます。