幼児のクラスでは、描画活動に使われる道具がいつも置かれています。

自分の体が自由になって、ある程度手が使えるようになると、子どもは様々な方法で自分を表現するようになります。

 

庭に花が咲き誇っていた頃、紙や布をのりで貼って葉や茎にして給食室からもらった野菜の切れ端でスタンプをして美しい花ができあがりました。

 

主に固形絵の具を使います。水と絵の具の量の調節、筆の使い方の練習をしながら思い思いの絵を描いていきます。この紙のどこから描き始めようか、何色にしようかな、あ!にじんじゃった、混ざったらこんな色になった、など言葉に表しきれない気持ちでいっぱいになりながら、何度も試します。

小さい子も固形絵の具を扱えるようになって、水入れの水の色の変化を追いながら、自分だけの絵を描きます。

何回も繰り返しながら使い方も上手になり「自分」を表します。

 

粘土は、感触を味わいながら自分の手を巧みに使って立体を作ることが出来ます。力だけではなく、粘土の扱いには手のどの部分をどう使えば良いか、自分の想像する物を作りながら実感していきます。

恐竜ができました。

 

他にも、箱と紙を使って自分の想う物を作ろうと、古風な糊とハサミを使いこなします。

「お家と黒猫」ができました。

 

作品の出来上がりはそれはそれは様々ですが、子どもが描こうと想う物、作ろうと想った物で保育室はあふれています。

どの子もすばらしい表現者です。