「ここは公園があって、曲がると私の家。」

構造コーナーでは朝から町作りをしていました。自分の家から保育園までの道を思い出し、道路を作っています。

動物園に行くこととなり、柵や水、食べ物をあげる場所など、子ども達は話ながら進めていました。

フェルトを置き、一辺の長さに合わせて種類ある積み木の中から長さが合うものを選びます。

そうするときれいに囲むことができますし、置く布や動物の大きさに合わせて柵を作ることもできます。

建物を作るとき、角と角を合わせ辺を合わせると崩れにくくなると経験でわかっていて、

次々にシンメトリーの背の高い建物が出来上がります。

小さい積み木を組み合わせて長くすることで、電車にもプールにもなります。

道具を新しく出す際、道具同士の組み合わせや運動発達、季節など考えて出しています。

積み木では、床に立つ物や辺の長さが同じ物、色合い、重さなど見ています。

ある程度、積み木同士を組み合わせると、こういうことができると予測を立てますが、

子どものイメージはとても広く、考えつかなかったような合わせ方をします。

そして、子どものイメージによって道具は様々なものに変化できます。

ただのかまぼこ板が道や壁、お札、スマホなどたくさんのものに変化し、いろいろな用途を生み出します。

洗濯ばさみも挟むだけではなく、ひもが結べなかったときのつなぎ目になったり、

車のギアやひもと組み合わせてスマホの充電器、聴診器などに変化しています。

大人も日々子どもから学びながら柔軟に道具を揃えますし、時には子どもに何が使いたいか相談することもあります。

大人は頭を柔らかくすると共にユーモアや多くのアイディアが要求されます。

道具一つでも子どもがイメージしたことによって世界は様々です。

子どもから学ぶことの多さを日々感じながら、明日からも一緒に生活していたいと思います。