早いもので今年も残り2ヶ月を切りました。保育園の庭も衣替え。流行りのカラーを纏っています。
基本的生活習慣が自立するということは、自分の事が大体分かってきてひとりでできるようになるということだと思います。その事に近づいてきた子ども達は、次には自分の肌が触れるくらい近くの外の世界へと目線を向けます。なでしこ組では、外遊びの時に気付いた子どもが落ち葉を掃き始めます。道具の扱いも、教わりながらだんだん小慣れてきました。集めたものはどうするか?コンテナに入れて大庭まで運びます。そのあとはどうなるか?堆肥になります。が、子ども達はまだそこまでは教わっていません。掃いて、集めて、運ぶ。
私達は子ども達が昼寝をしている間、週に一度庭の手入れなどをしています。保育園の庭には木が多いので掃いても掃いてもいつも落ち葉があります。学校で習った「落葉樹」がずっと頭にあります。でも常緑樹だけでは風情がありませんものね。せっせと働くしかありません。大人も子どもも同じ事をしています。生活をするってそういう事ですよね。子どもの時に何を見るか、どの様な経験をするか、その時にどう感情を動かしたか、などは、大袈裟かもしれませんが大人になってから上手に生きられるか否かという事にも関わってくると思います。大人と子どもが共に生活をする中で「生きること」の一つ一つをコツコツと伝えています。受け取るか受け取らないかはその子ども次第ですが。
なでしこ組で落ち葉掃きの作業を見ていると月齢差がはっきり表れています。3歳を過ぎた子は理解をしてよく働いています。2歳の子達は、目についた事をしたがります。熊手に触りたい、道路に出てコンテナを運びたい、大庭に行きたい、などです。何やら集めている、何やら運んでいる、その点と点が、発達と共に線で繋がれ物事の理解へと進みます。運んだ落ち葉が時間経過と共に肥えた土になり、サイクルができているということを理解するのはまだ先です。せめて集めた落ち葉を焚いて焼き芋!なんてできればいいのですけど、今の時代は制限がありこんな田舎でも中々難しいですね。どこかでこっそりそんな体験をさせられればいいですね。