全身を使って遊ぶ1歳児クラスの子ども達の様子です。
足腰の力が発達し、自分ひとりで動けるようになる1歳児では、全身を使った粗大運動遊びが活発になります。好奇心旺盛で運動要求も強くなり常に動き、遊びながら方向や空間認識、平衡感覚を身につけていきます。

部屋の中の空間のひとつであるベッドまわりでは、様々な運動遊びが見られます。

ベッドとベッドに手と足を広げてつかまり、握る力や両手足の力、腹筋、背筋を使ってバランスを保っています。
他の子どもの姿を見て、やってみたいと思った子はまねをします。模倣することは1歳児クラスの特徴でもあります。
子ども達自身で間隔をとって遊びます。譲ったり、ぶつかり合ったり、そういう中で社会性も育まれていきます。
子ども達でできたトンネルを四つん這いでくぐることもできます。子ども達の「やりたい、楽しそう」の気持ちがつながり、自分の体で、今できることに挑戦しながら遊んでいます。「できた!」の達成感と他の子の姿や声を感じながら遊んでいます。
「やってみよう」と思える環境作りを大切にしています。

こちらは子ども達の体が入るくらいの筒状の道具です。
子ども達が体を使ってどのように遊ぶか想像してみてください。

穴の中に両足を入れて座ったり、横にして座ったり【難易度は上がります】穴に足を入れて歩いたり、お腹まで持ち上げて歩いたり、3つ重ねて長い穴を作って色々な道具を入れたり、、、
好奇心旺盛な子ども達は、限りなく遊び続けます。

これらの遊びは、自発的に遊ぶ子ども達のほんのわずかなシーンです。
たくさん体を動かしたい、色々な物を通して感覚して遊びたいと、毎日空間や道具を使って遊びながら発達しています。
そうした自分を発達させる可能性を持っている子ども達が、思い切り自分の力で、自信を持って生活できるように、ひとりひとりを見守ることはもちろんのこと、その中で今必要な道具と空間を用意し、子ども達の喜びを発見し続けていきたいと思います。