乗り物ごっこ
2023.01.3011月の終わりから年末年始をはさみ、ききょう組では電車ごっことバスごっこが連日行われていました。
環境認識のテーマが交通だったこともあり、国道6号線をまたいで南柏駅へ行って駅に発着する電車、バス、タクシーなどの乗り物や改札や券売機を見学してきました。
保育室に図鑑や地図など交通に関わるモノを用意してがありますが私たちの準備だけでなく、子どもが日常的に経験していることもたくさんあります。
おばあちゃんのお家に行くのに電車に乗った。遠いからハヤブサに乗った。
高速道路を使ったら信号がなくて止まらないで走れた。
バスは降りるときに降車ボタンを押すんだよ。
切符って何?ケータイでピッてすると乗れるんでしょ?
反対に不思議に思っていることも。
電車の運転手さんはどうやって帰るの?
新幹線は柏駅に止まらないの?
クラスのみんなが何かしらの経験をしていてたくさんの事柄を話してきます。
そのようなことが電車ごっこやバスごっこの中でも表れ、遊びながらお互いに新しく覚えたり深まったりします。
電車ごっこでは運転士、駅員(券売機係)、車掌、お客さんの役割が出てきます。
この期間の遊びをじっくり見ていると、運転士の仕事や車掌の仕事など、初めはただお客さんを乗せて走らせるだけだった事が、繰り返し遊ぶうちに切符を買い(又はケータイをかざして改札を通り)、時間が来ると発車し、行き先を告げ、安全確認をし、最後には車庫に戻り運転士は家に帰って休む、までになります。
3年間このクラスで生活しますので、運転士も去年はお客さんの役をしていました。今年の電車ごっこが子どもの経験となり、来年も再び電車ごっこが表れると思います。
毎日の生活の中で得たことを基に子どもたちの遊びが発展するということがよく現れた遊びでした。
冬
2022.12.21一段と寒さを感じるようになりました。先週から保育園の庭には、 霜がおりはじめ芝生や落ち葉もうっすらと凍るようになり、今週は 氷が張るほど寒くなり、庭の水道も凍っていました。そんな寒い日の中、こどもたちは霜柱を見つけ踏みに走ります。思いっきり走って踏み潰す子、「サクッ」という音を感じながら踏む子、誰にも見つからないようにこっそりと踏んでにっこりしている子、掘り出してみようとする子。それぞれ個人で楽しんだ後は、「僕はこっちを探してくる」「入れ物は僕が用意するよ」「確かまだ庭のあそこにあると思うから見てくる」などと声を掛け合い仲間と協力しながら集めます。小さい子も一緒にくっついて行きます。仲間の一員です。集めた霜柱は、大きさ比べや量を比べたり、かき氷ご飯にして遊びは続いていきます。
子どもは体験だけではその概念を学ぶことは出来ません。体験や感情に言葉をつけることで体験を認識して自分の中に概念を積み重ねていくことができます。
冬の季節 まだまだ他にも体験することはたくさん出てきます。氷を作ってみること 吐く息が白いこと 庭の木の葉がほとんど落ちて木に葉っぱがないこと 月がきれいにみえること、遠くに見える富士山に雪が積もって真っ白に見えることなど、日々色々な気づきがあります。そのたくさんのことを子ども同士や大人に伝えたり、家でお父さんやお母さんに話すことで自分の中に入れていきます。これからまた春が来る前に今の冬の変化を 子どもたちと毎日過ごしていきたいと思います。
他の子と共に
2022.11.17なでしこ組です。
二歳児は、まだまだ自分一人の遊びに没頭する日々を過ごしています。一方で、空間や遊具を共有したり、他の子への意識から会話が出来る姿も見えてくるようになりました。まだ「仲間」というような強い意識はありません。最初から仲の良い子と遊ぶことを決めているようなこともまだ見られません。一人一人が自分の遊びをしているところから偶然的に他の子との関わりが発生します。その偶然の関わりが、私たちが知る、コミュニケーションというものに繋がっていきます。
実際に子どもたちが関わり合いを育んでいる場面を紹介していきたいと思います。
赤ちゃんのお世話をしています(この子たちにとっては、シャチのぬいぐるみは赤ちゃんです)。赤ちゃんに哺乳瓶でミルクを飲ませる子がおり、隣には赤ちゃんのための飲み物を作っている子がいます。「おいしい?あかちゃん」「いまミルクつくってるからね」と話しています。三人ともしていることは違いますが、この空間にいることを認め合っています。この後もずっと遊んでいました。
二人で同じ遊具を使って、同じテーブルで遊んでいます。
数分間…ずっと無言です。二人ともロンディー(遊具の名前です)を色分けして揃えています。初めは、一緒に遊ぼうという雰囲気もありませんでした。片方が先にこのテーブルに座って色分けを始め、それを見てもう片方も始めました。二人とも自分のやっていることに夢中で、少しもお互いのことを気にしている様子が無いようにも見えますが、「このテーブルとこの遊具を共有している」ということはお互いに認め合っています。隣の子が「あおがもうないの」と呟いたことを、もう一人の子がしっかりと聞いていて、箱の中から青いロンディーを見つけようとしている姿もありました。そしてそのやり取りが終わると、また二人はそれぞれの世界に戻り、無言でじっくりと遊び始めます…
四時を知らせるパンザマストが鳴った瞬間、三人が音の聞こえる方角をはっと見て、ひとりは手元でしている砂遊びを続けています(見切れていますが)。ここから、共通の話題で会話が始まりました。
A「もうかえるじかんじゃん!」
B「もうすぐおむかえくるよね」
C「Cちゃんはパパ(がお迎えに来る)」
A「Aちゃんはママ」
背を向けていたり、全然違う方向を見ていても、相手の声は聞いていて、会話が成立しています。誰話を話をしていても、気にせず自分の遊びに集中することもできますが、お互いに言葉に耳を傾け、言葉で返していました。
道具であそぶ子どもたち
2022.09.28全身を使って遊ぶ1歳児クラスの子ども達の様子です。
足腰の力が発達し、自分ひとりで動けるようになる1歳児では、全身を使った粗大運動遊びが活発になります。好奇心旺盛で運動要求も強くなり常に動き、遊びながら方向や空間認識、平衡感覚を身につけていきます。
部屋の中の空間のひとつであるベッドまわりでは、様々な運動遊びが見られます。
ベッドとベッドに手と足を広げてつかまり、握る力や両手足の力、腹筋、背筋を使ってバランスを保っています。
他の子どもの姿を見て、やってみたいと思った子はまねをします。模倣することは1歳児クラスの特徴でもあります。
子ども達自身で間隔をとって遊びます。譲ったり、ぶつかり合ったり、そういう中で社会性も育まれていきます。
子ども達でできたトンネルを四つん這いでくぐることもできます。子ども達の「やりたい、楽しそう」の気持ちがつながり、自分の体で、今できることに挑戦しながら遊んでいます。「できた!」の達成感と他の子の姿や声を感じながら遊んでいます。
「やってみよう」と思える環境作りを大切にしています。
こちらは子ども達の体が入るくらいの筒状の道具です。
子ども達が体を使ってどのように遊ぶか想像してみてください。
穴の中に両足を入れて座ったり、横にして座ったり【難易度は上がります】穴に足を入れて歩いたり、お腹まで持ち上げて歩いたり、3つ重ねて長い穴を作って色々な道具を入れたり、、、
好奇心旺盛な子ども達は、限りなく遊び続けます。
これらの遊びは、自発的に遊ぶ子ども達のほんのわずかなシーンです。
たくさん体を動かしたい、色々な物を通して感覚して遊びたいと、毎日空間や道具を使って遊びながら発達しています。
そうした自分を発達させる可能性を持っている子ども達が、思い切り自分の力で、自信を持って生活できるように、ひとりひとりを見守ることはもちろんのこと、その中で今必要な道具と空間を用意し、子ども達の喜びを発見し続けていきたいと思います。
夏祭り
2022.08.037月30日の土曜日、園庭にて父母会主催の夏祭りが行われました。
感染症のこともあり3年ぶりとなります。
皆さんマスクをつけて養生しながらの開催でした。
夕方に集まり家族で、子ども同士で、暑い中でも涼しい風を感じながら思い思いに過ごされていました。
今年度は食べ物はお持ち帰りのポップコーンとジュースのみとなっていましたが、おなじみの魚釣りや懐かしい駄菓子すくい、輪投げなど子どもたちも楽しみに参加していました。
集まる、ということをどんなに心待ちにされていたことでしょう。
あちこちで(空間を作りながら)ご家族同士の交流がみられました。
蝉の鳴き声もにぎやかに、ちょうど羽化を始めた蝉をみつけたり子どもたちにも新しい発見があった日となりました。
皆さん、来て良かったと話されていました。
たくさんのご参加と
父母会の皆様、暑い中の準備をありがとうございました。
食材について2
2022.08.01お久しぶりです。給食室からこんにちは。
今回は八百正さんです。
地域の商店から野菜を届けていただいて長い月日がたちます 最初は松が丘商店の大川さん→守屋さん→南柏の日暮さんにお世話になっていました。
それぞれに事情がありお店を閉めてしまいました。今は我孫子の八百正さんにバトンをつないでもらっています。
注文量にかかわらず快く持ってきてもらい本当に感謝しています。
八百正さんは特に果物が絶品です。おいしい時期においしい果物を教えてくれてとても勉強になります。
私たちも、果物の出す時期にこだわっています。
メロンは6月、スイカは7月にだしています。
冬の時期は大小さまざまなみかんになります。
「なんで毎日同じ物がでてくるの?」と子ども達に聞かれるのですが
一年を通して、本当においしい時期においしい果物を出し、子どもたちに旬を伝えていきたいです。
赤ちゃんの遊び
2022.07.07はぎ組part2です
子どもがしていることを観察したことはありますか?
遊びの1場面を覗いてみましょう。生後10ヶ月です。
1,自分の姿
鏡を見ています。自分の姿をよく観察しています。
「目の前に見えるのは、誰?」
手を上げたり、頭に手を乗せたり、おでこをぶつけてみたりしながら、観察を深めます。
それから、もっと近づいてよく見ます。
その後、友達の顔を見に行きました。
2.音
カゴに入っている卵形のジャラがどうしても欲しくて、声を上げながらちょっと苦労して取りました。
振って音を聞いています。達成感もあり、嬉しそうです。
しばらく振った後、移動してクッキー缶(玉入り)を2つ並べて叩きます。音の違いを確認しています。
終わると、トンネル台につかまり立ちをして天板を叩きます。これもまた違った感触と音がします。
それぞれの遊びは短く、観察をしていないとそれぞれ関係のないことに見えてしまうかもしれません。子どものしていること全てには意味があって、高い価値のあるものです。毎日沢山のことを調べて、やがてそれらが少しずつつながりを持ってきて、世界が少しずつ形作られてきます。
そのために大人は、子どものしていることに敏感になり必要な環境を整えていきます。
子どもが日々発見をする様に、大人も日々発見や感嘆があります。
赤ちゃんの生活
2022.07.01はぎ組です。
小さい子どもは保育園でどのような生活を送っているのでしょうか。
朝、登園します。
まもなく眠ります。
起きて遊びます。
おむつを替えてから。ご飯を食べます。
眠ります。
起きておむつを替えます。
遊びます。
ご飯を食べます。
遊びます。
おむつを替えます。
眠ります。
起きて遊びます。
お迎えが来たら帰ります。
毎日、だいたいその繰り返しです。
朝はいつも同じ大人が「おはよう」と受け入れ、
帰りはいつも同じ大人が「さようなら」と引き渡します。
ご飯を食べる時間、順番、手順も同じ。
おむつを替える時間も同じ。
いつも世話をする大人も同じ。
いつも同じ。そのことが大事です。
毎日同じことの繰り返しで子どもは安心します。
特定の人と関わる中で関係が結ばれてきます。
同じことの繰り返しだけど毎日違います。
それは朝来た時よりも、少しだけ背が伸びて、少しだけ重くなって、少し動きが自由になって、少し賢くなって、帰って行きます。そして翌朝、同じように少し成長して保育園へやってきます。
大人は、そんな子どもの尊い日々を毎日感じながら過ごしています。
そしてまた毎日、毎日・・・。
新学期になりました
2022.04.22ずいぶんとご無沙汰いたしました。
園庭の木々には新芽がそろってきて春の賑わいを迎えています。近くの田畑からはキジの鳴き声がし、ツバメもカエルも現れました。
保育園も新しいクラスに進級した子ども、クラスは変わらないけれど小さい子から中くらいに、中くらいから大きい子になった幼児クラスの子ども、そして新入園の子どもと新しい担任を迎えとても賑やかです。
自分たちが中くらいに、大きい子になって幼児のクラスには小さい友達がやってきました。まだまだ自分のすることだけで精一杯です。新しい友達の名前もマークもどれくらい覚えているでしょうか。
出席のマークを見たりカードに書かれたマークを見ては誰だっけ?あの子だよねえ。そういう名前だったんだ!と毎日のように発見を続けます。
進級してきた小さい子達は、クラスの生活について行くのに懸命です。外にいこうね、体操にいこうね。毎日を同じに繰り返しながらクラスに慣れていきます。保育室も今までのなでしこ組とは違いますので、ここには何が置いてあるのか、ここは誰が使っているのか、このおもちゃは一体何に使うのか。みんなが部屋の中を探索している様子がわかります。
大きくなった子どもは小さい子に手伝ってあげながら、知っていることを教えてあげながらだんだんお互いのことを知り、仲間関係ができてきます。
まだまだ始まったばかり、一人で遊んでいる子や友達と遊んでいる子、何をしようか果てしなく考えている子などそれぞれ過ごし方は違いますが毎日の生活を送りながら自分の出来ることが増えて子どもはもちろんクラスが育って行きます。
師走
2021.12.28クリスマスが過ぎたとおもったら、もう今年もあと3日。
あっという間です。クリスマスツリーをしまったら、今度はお正月飾りの準備です。
鏡餅を買いに歩いてお店まで出かけました。
帰りは、買ったお餅を大事に、そしてその重さに疲れながらも持ち帰ってきました。
保育園に帰ってきたら、飾りつけです。この紙は何?葉っぱは?一番上にのせるのはみかん?
だいだい?など。1つの1つの質問に大人もよく考えながら答えていきます。
答えながら、鏡餅を飾る中に日本の文化、願いがたくさん込められていると感じます。
今年も1年ありがとうありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。よいお年をお迎えください。